予備校での学習方法として、講師が直接指導する生講義と、WebやDVDによる録画講義があります。
最近は受講生のニーズに合わせて、色々な受講形態を選べる学校も増えてきました。生講義は定番かつ人気の受講法ではありますが、WebやDVD、最近はスマホやタブレットでの講義も一般的です。
それでは、どの受講方法が最も良いといえるのでしょうか。受講法によってそれほど料金に差がない場合もあるので、しっかり考えてみます。
生講義のメリット・デメリット
まずは誰にとってもなじみ深い受講形態である生講義です。教室で先生が黒板の前に立って教科書見ながら授業を進めるアレですね。その状況を思い出していただければ、メリット・デメリットはおのずと思い浮かびますね。
生講義のメリット
メリットとしてはやはり直接指導なのですぐに質問ができることです。録画講義の場合はWeb経由での質問にしても、質問カード利用にしても、回答に時間がかかるのが一般的です。
回答が届くまであまりに時間がかかると、疑問点を解明したいという自分自身の情熱も薄れてしまっていることがあります。授業が終わったらすぐに質問。これはスムーズに効率的に勉強を進めることが出来て良いです。
それに、他の受験生と一緒に授業が受けられる、その雰囲気は刺激になりますね。たとえ知り合いが一人もいなくても、ほかの人の頑張りを見てモチベーションの維持となるというのは、大いにあり得ることではないでしょうか。
生講義のデメリット
一方でデメリットは、理解できない部分をそのままにしておくと、どんどん授業が進んでしまい、ついていけなくなる点です。居眠りしてしまっても、授業は勝手に進んでいきます。録画授業なら自分でストップできますが、生講義はそういうわけにはいきませんね。
まあ、大抵の場合予備校側にフォロー制度があり、生講義を録画・もしくは録音したものを貸し出してくれたりしますので、大きな心配はいりませんが、効率的に学習を進めるためにも、できれば授業は1度で理解したいですね。
そんなわけで、集中力に自信がないという方は、生講義よりも録画講義の方が良いかもしれません。
録画講義のメリット・デメリット
Web講義・DVD講義・スマホ講義など録画講義のメリット・デメリットは、生講義のメリット・デメリットの反対になると考えると良いですね。
録画講義のメリット
最大のメリットとしては、自分のスケジュールに合わせてマイペースで受講できることです。学生さんでも、部活や習い事、サークル活動やアルバイト、就職活動など、忙しい人は多いです。ましてや社会人ならなおさらで、急な残業があるような方もいることでしょう。
そうした忙しい方は、自分のライフスタイルに合わせて授業を受けていく形式の方が継続できますね。生講義の場合は、授業ありきで学習計画を立てますが、録画講義の場合は自分の予定が空いたところで授業を受ける、ということができます。
そしてもう一つ。見逃せない大きなメリットとして、早送りができる点です。実際のところ、講師の話す速度にもよりますが、倍速で授業を聴いてもそれほど違和感なく聴けるものです。場合によっては、90分の授業を45分で消化できます。これは効率的な勉強に欠かせないシステムといえます。受験まで時間がない人や、演習に時間をかけたい方にとっては、便利な機能といえます。
録画講義のデメリット
デメリットとしては、講師が目の前にいないので、場合によっては質問体制が整っていないことです。このデメリットを解消するために、予備校のなかには講師常駐でいつでも質問できる学校もあるので(例/大原など)、そうした学校を選ぶのは一つの手です。
さらに、録画講義の場合は一人で黙々と映像を視聴することになるので、人によっては孤独感を感じるかもしれません。予備校で仲間を作りたい!と考えている人にはあまり向いていない学習方法ですが、一人で淡々と進める学習方法に抵抗がない方にとっては、デメリットとは言えないでしょう。
まとめ
どちらの学習方法が良いのかは、それぞれの状況によって違うと言えます。生講義向きの人、録画講義向けの人、その人自身の性格や、ライフスタイルによって変わると言えます。自分の性格的に向いているのはどちらか、そしてライフスタイルに合っているのはどちらか。そうしたことを考えて学習方法を選ぶと良いでしょう。