国立大学法人は、一般知識(社会科学・人文科学・自然科学)と一般知能(文章理解・判断推理・数的処理・資料解釈)といった教養のみで受験できるうえ、難易度も比較的易しいレベルの試験です。ほかの大卒公務員との併願先としても人気が高く、日程が重複しなければ誰でも合格を目指せる試験といえます。
教養のみの試験ですので、学習時間があまりとれない方でも短期間で受験対策ができます。
年齢制限は「受験年度の4月1日における年齢が、31歳未満の者」となっていますので、社会人の転職先・既卒や第二新卒の方の就職先としてもおススメです。1次試験合格後は、複数の機関を併願受験できる点も大きな魅力です。
しかし、国立大学法人専願コースを扱う予備校や専門学校・塾は少ないのが現状です。そこで、国立大学法人を対象としたコースを開講している予備校の情報をまとめましたので参考にしてください。
国立大学法人おすすめ予備校(5万円前後)
この価格帯ですと、教材のみでの学習となります。しかし、時事対策や面接カード添削、公開模試や面接対策なども含まれることを考えると、独学よりも価値があります。
東京アカデミー(テキスト通信)
東京アカデミーの通信講座のなかでEプランが該当します。市町村(教養型)警察官/消防官国立大学法人等職員が受験対象となっています。
料金は入会金含めると60000円ということで、実務教育出版よりも若干高くなってしまいますが、模擬面接が含まれることが実務教育出版よりも良いです。
人物試験対策を万全にしたい方は検討してみてはいかがでしょうか。
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実務教育出版(テキスト通信)
公務員受験生にはおなじみの実務教育出版です。「教養試験対策講座(大卒程度)」というコースが国立大学法人受験向けとなります。
教材は充実していますし、面接カード添削や添削指導、公開模試なども含まれます。
料金は66000円(2020年2月1日現在)と比較的お安いので、テキストの通信講座の中では大変おすすめです。
国立大学法人おすすめ予備校(10万円前後)
10万円くらい予算がある場合、web通信講座が受けられます。
クレアール(Web通信講座)
クレアールの場合も、専願コースはありませんので、市役所合格を目指すコースでの対策となります。
オンラインに特化した通信講座で、講座内容のボリュームの割には、同様の通信講座を受けられるTACやLECよりも料金が安いです。テキストで理解するよりも、動画で理解したい方におすすめです。
クレアールだと追加料金を支払うことで、受講期限を1年延長できるオプションがありますので、安心して学習できることも大きなメリットです。
2021年合格目標 | 一般価格 | 12月割引価格 |
7ヵ月合格 市役所教養(民間併願型)コース | 135,000円 | 112,000円 |
2022年合格目標 | 一般価格 | 12月割引価格 |
行政系公務員18ヵ月合格コース | 290,000円 | 222,000円 |
2023年合格目標 | 一般価格 | 12月割引価格 |
行政系公務員2.5年合格コース | 320,000円 | 237,000円 |
更新:2020.12.17 |
教材費 | 込 |
受講方法 | Web通信 |
模擬面接 | 回数無制限(東京水道橋)/電話模擬可 |
標準装備 | Web動画+音声DL+講義資料DL |
講義資料DLのためプリンターがあった方が良い |
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クレアール公務員講座
国立大学法人おすすめ予備校(15万円前後)
LEC(Web通信/通学DVD)
LECの場合、国立大学法人を専願としたコースはありませんので、一般的には市役所教養コースでの対策となります。
なかでも市役所2か月コースはおすすめです。こちらは、市役所B(7月)C(9月)D(10月)日程の合格を目指すコースになりますが、「国立大学法人等職員採用公開模試」が含まれています。
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TAC(Web通信/通学DVD)
TACは公務員予備校の通学講座・通信講座ともに実績があり、人気の高い学校です。TACには「国立大学法人本科生」という専願コースがあり、大変おすすめです。
他の公務員予備校では、国立大学法人を併願できるコースは多数ありますが、国立大学法人に特化したコースはほとんどありませんので価値があります。
専願コースとなりますので、余計な学習分野が含まれていません。そのため効率的に学習できますし、コスパという点でも良いです。なかでも、「国立大学法人等の公開模試」と「国立大学法人等採用試験面接対策レジュメ」は、非常に役立つと思われます。
受講法は、Web通信講座もしくは通学でのDVD講座となります。申込み後、すぐに学習スタートできますので、残された時間を存分に勉強時間にあてることができます。
ただしこの講座は期間限定の講座ですので、その点は注意してくださいね。
※2017年国立大学法人本科生コースは2017年10月31日締め切りとなっています。2018年時点ではコースはありません。→2020年1月現在もコースありません。教養型市役所コースが国立大学法人対応となっています。
2021年合格目標 | |
速修本科生【教養タイプ】 | 170,000円〜 |
速修本科生【法律強化タイプ】 | 185,000円〜 |
2022年合格目標 | |
教養本科生 | 195,000円〜 |
更新:2020.12.17 |
教材費 | 込 |
受講方法 | 通学/通信(Web/DVD/資料) |
面接対策 | 回数無制限の模擬面接(通学/通信) |
標準装備 | 音声DL+講義録(通学/通信) |
通信制はスクーリング10回利用可/通学生はWeb動画フォローをオプションで利用可 |
北海道/東北 | 北海道 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島 |
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関東 | 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉 東京 神奈川 |
中部 | 新潟 富山 石川 福井 山梨 長野 岐阜 静岡 愛知 |
近畿 | 三重 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 |
中国/四国 | 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島 香川 愛媛 高知 |
九州/沖縄 | 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 |
まとめ
国立大学法人は、民間就活との併願にも良いですし、大学4年生の方でも合格を目指すことができますので、公務員試験って大変そう・・・というイメージをお持ちの方でも、チャレンジする価値のある試験といえます。
しかし、国立大学法人を専願としたコースはほとんどありません。TACには期間限定ですが講座があるようですので、ある場合はおすすめです。
専願コースがない場合でも、教養試験対策の講座(教養型市役所)を受けることで対策できます。ただし、必要のない模試が含まれていたりしますので、費用としては割高になる場合があります。
LECでは国立大学法人の公開模試も実施していますので、独学の方はこれだけでも受ける価値はあります。合格を目指している方は検討してみてはいかがでしょうか。