TAC公務員講座のパンフレット
公務員試験の予備校探しを始めると、必ず名前があがる大手の資格学校TACについて、評判や合格実績、メリットやデメリットなどをまとめました。大卒公務員の受験を考えている人は必見です。

TACのざっくりまとめ

試験レベル:大卒程度
受験職種:国家一般職/地方上級/市役所/技術職/国家総合職/国税専門官/財務専門官/裁判所一般職/労働基準監督官など
受講方法:通学講座 | Web通信 | DVD通信 | 資料通信
主な特徴
・予算20万円~(人気の総合本科生で33万円が目安。受講時期により料金が異なります。)
・大卒程度公務員に強い
・講義音声のダウンロード標準装備(本科生のみ)

こんな人におすすめ
・大卒程度公務員を受験予定かつ合格実績の高い学校を選びたい方で、30万円前後の出費が大丈夫な方(もっと低価格コースもあります)

資格の学校TAC

大卒程度公務員に強い!?合格実績は本当なのか?

2017年度の公務員講座生最終合格者延べ人数は、大卒程度の地方公務員で3078名、大卒程度の国家公務員で2900名、公務員講座生の最終合格者延べ人数は6145名です。TAC公式サイト・パンフレット上の発表数字です。

この数値はとても凄いといえるレベルです。とはいえ、普通の受験生は、公務員業界に最初から詳しいという人はあまりいないでしょうし、数字を見たところでどう判断してよいのか、よくわからないというのが本音ではないでしょうか。

ですので、他校との比較でこの数字の意味を説明します。合格実績というのは、大手であればどこでも発表していて、数字が多い学校につい目がいってしまうものです。しかし、TACの凄いところは、この数字が「最終合格者数」という部分です。

たとえば当サイトの資料請求数ナンバー1である東京アカデミーですが、こちらの2017年度合格実績を見ると、大卒程度の公務員が6024名とあり、一見するとTACと同じくらいの合格者数に見えます。

しかしよくみると、東京アカデミーの数字は「1次合格者」の人数です。もし東京アカデミーが集計方法をTACと同じ「最終合格者数」に変えたとしたら、数値的にはTAC>東京アカデミーになると考えるのが普通ではないでしょうか。

ちなみにTACのキャッチコピー「大卒レベル試験に強い学校」に対し、東京アカデミーは「地方公務員に強い」となっています。詳細に分析していくと、おそらくTACは「大卒公務員」というくくりでの合格実績は、予備校の中で最も高いのではないかと思われます。予備校選びを検討している段階の人は、どちらもチェックしておくと良いかもしれませんね。

TACのメリットをまとめる!

TAC無料説明会の画面

公式サイトやパンフレットを詳細に見るのが面倒な人のために、説明会で聴いた内容を簡単にまとめました。ちなみに公式サイト上の動画で見ることができますが、30分程度時間が必要です。

TACの授業スタイルはその多くを生講義で開講しており、受講開始時期が遅れた場合はDVDなどの録画授業も挟みますが、基本的には生講義中心となることが学校のウリとなっているようです。

それと予備校利用の最大のメリットともいえる情報面についても優れているようです。なかでも面接復元シートを自由閲覧できるというのは、メリットが大きいと思います。面接復元シートというのは、本試験を受験したTAC受講生が面接時の質問内容、回答、雰囲気、時間などを詳しくまとめたものなんですね。

こうした情報は、大手予備校を利用するとどこでもある程度は収集できると思われますが、たとえば東京23区だけでも1つの試験種につき200以上のサンプルがあるという話で、このへんは過去の合格者が多いTACならではの強みと言えますね。

ほかにも、模擬面接が回数無制限で受けられる点も良いですね。回数無制限自体は、これもまた他校でも実施しているスタイルで、珍しいとは言えないのですが、実際に何度も利用できる状況なのかどうかというのはまた別問題と言えます。

その点は、説明会で「面接苦手な受験生で10回以上利用した人がいた」という話があり、これって10回以上利用しても大丈夫って話にもなりますよね。私個人は模擬面接は2回の利用でしたが、濃い対策をやっていただけて、内容も良かったです。

そのほか、TACのメリットとしては、欠席時に予約なしで他校で授業が受けられる、上位合格者が多い、担任講師常駐、官公庁説明会などのイベント、無料自習室、教室講義の音声ダウンロードができる、などなど色々ありますが、パンフレットなどを見るとわかることなので、詳細は省きます。

TACのデメリット

それでは反対に、デメリットはどうでしょうか。

Webフォローは有料オプションになる

Webフォローがオプションで有料という点が気になります。Webフォローとは、Web講義を受けられるサービスになります。人気の総合本科生でオプション代5万円ほどかかりますが、LECや大原だと追加料金なしの標準装備になっています・・・

とはいえ、講義音声とレジュメのダウンロードは無料なので、欠席時や復習に困るということはないはずです。

割引が少ない

TACはあまり積極的にキャンペーンを行っていません。割引クーポンの発行が多いLECと比較すると、若干高くなってしまいます。

数万円の違いをどのように考えるかは人それぞれですが、一番大切なことは料金よりも自分に合っているのかどうか、そこで勉強して合格できるのかどうか、ということですので、料金は重視しすぎない方がよいでしょう。

まとめ

料金面でクリアできるのであれば、公務員予備校をTACにするというのは、無難な選択と言えます。

私自身TACで合格したので、実際に利用した感想としても、結果的に良かったと言わざるを得ません。もう一度公務員試験を受験するとしたら、やはりTACにすると思います。とはいえ、人によって予算や状況、感じ方が違うので、絶対おすすめとまでは言い切ることはできません。

詳しくはTAC公式サイトで情報を確認してみてください。授業は無料で体験できますので、体験した上で決めた方がいいかもしれませんね。ちなみに資料請求すると、パンフレットのほかに、合格体験記もついてくるので大変参考になりますよ。