役に立った教材

こむよびこむよび

3年で7つの市町村を受けた体験記です。社会人・高年齢でも受験先さえ選べば合格のチャンスがあります。体験記の著者suzukiさんは教養のみで受験しています。集団討論のアドバイスは特に参考になります!

受験生データ

suzukiさん(33歳男性)
述べ学習期間 12ヶ月
勉強法 独学
受験結果(2017年度)
O市役所 内定
S市役所 3次辞退
H市役所 3次辞退

役に立った教材

公務員ジャーナル新スーパー過去問ゼミ(人文・自然・判断・数的・文章)

勉強方法(教養/専門/論文etc)

【勉強時間は1日2時間】
働きながらの受験だったため、主に往復の電車の中を勉強時間にあてました。わずかな時間でもできることはあるため、電車を待っている間や歩いている間も新スーパー過去問ゼミを開いていました。1日2~3時間程度です。なお、市役所は教養科目が中心となるので、専門科目はやっていません。

【判断推理と数的処理は毎日】
表題の通り毎日最低2題ずつ解きました。理由は3つあり、毎日解いていないと速度が下がる、ほとんどの自治体や公務員試験で採用されれるため応用が利く、ストレス解消です。特に3つめが大事でした。私の場合、暗記物は体調などによって何度やっても覚えられない時があるため、数的処理が息抜きになるからです。方法は個人差がありますが、このストレス解消という点は大事だと思います。公務員試験の筆記の勉強は長期の学習になるため、飽きてしまうと能率が顕著に落ちるためです。

【暗記科目はまず1週、最低3週】
人文科学等はスーパー過去問ゼミを使って問題演習を行いました。4冊を3週、合計12回を行うのに、私の場合は半年ほどかかりました。一度目は手を付けられない問題も多くあり、こうした問題への対処により勉強方法が変わります。

【時間優先時の勉強方法】
時間を優先する場合は後回しにし、答えだけ見ます。各解答の違い(たとえば4つの回答文が言及している年代が違う等)から、重要と思われるキーワードや説明を最低限抜き出してノートに書き、どんどん次の問題へ進みます。

この方法のメリットは1題にかける時間が少なくて済むことです。慣れれば、働きながらでも1週間程度で1冊を周回できるようになります。しかし、一度解けなかった問題が理解できるかどうかは半々といったところで、例えば自然科学の計算や、日本史世界史では同じ問題を間違い続けることもあります。人によってはこの作業は不愉快です。

【理解優先時の勉強方法】
2週くらいして正答率が5割以下であれば、高校の教科書などを参考にしながらノートをまとめて進めた方が精神的負荷が少なくて済みます。ただし時間は3倍近くかかります。ノートを取りながら進めるだけで1冊1ヶ月かかることもあります。その上、ノートをまとめただけでは正答率はあがりません。その後、ノートを使いながら、足りない部分は補足で書き足すなどして、周回する必要があります。
そのため、点数配分や受験時期と併せてやり方を選ぶ必要があります。

勉強方法(面接試験対策)

面接試験及び作文で最も役立ったのは公務員ジャーナルでした。それぞれ特集号が出ているのでチェックをおススメします。

最初に理解しなければならないのは民間と公務員では評価する視点が異なるということです。例えば受験人数の多い公務員試験では「集団討論」が良く出されます。しかし、私が受験した限り(3年間で7つの市町村)ほぼすべてて「結論は出さなくてよい」「意見はまとめなくてよい」という但し書きがつきました。

私は最初その意味が分からず、複数人の意見の要点をまとめ、論題に対するそれぞれの評価点を抽出し、最も有効と思われる意見に集約するというプロセスで進行していましたが、この方法では一つも受かりませんでした。

公務員試験の場合、発言回数の公平性や他者の意見の尊重という面が非常に重視されますので、「発言の少ない人に積極的に機会を回す」、「うまくしゃべれなかった人をフォローする」、「画期的な取り組みを発言するより既存のやり方の延長を考える」といった振る舞いが大事です。

周囲への配慮が見えれば、自分は意見を述べる必要はまったくありませんでした(私は3回司会役で一度も自分の意見を言わず、進行のみ努めましたが、全て合格しました。画期的な受験をうたっている自治体でも同様です)。進行の例がジャーナルの載っているので参考になります。

試験を受けた感想(筆記・論文・面接etc)

地方上級の場合、筆記試験は自治体による差が出やすい部分です。市町村の歴史やPRポイントを問う独自形式や、そもそも筆記を採用していない自治体も増えつつあるため、試験が始まる最低1ヶ月前までには終わらせておく必要があります。

国家状況では3か月前には終わらせたいところです。直近の期間は数的処理・判断推理等と、志望自治体・省庁特有の勉強に充てられると良いです。

論文は字の丁寧さ、漢字の量、文字数が最も大事な点です。内容はどんな問題でも無難な意見にとどめること。奇抜な意見は評価されにくい傾向にあります。何度か練習すればそれ程難しくはありません。

面接は公務員という世界及び人種をどれだけ理解しているかが問われます。知人やOBOGと直接会い、考え方や仕草、表情等を観察するのが最も効果的な勉強方法です。できなければ、ジャーナル等の書籍や動画を使って、それなりに時間をかけて行いましょう。

受験生へアドバイス

公務員試験は民間の採用試験とは異なる視点があります。ですので、その考え方や評価方法を理解することが合格を早めるカギです。その意味では、公務員ジャーナルの情報が非常に有益でした。なぜなら、現役の公務員のインタビューや、過去の試験の再現、合格者のエントリーシートが掲載されているため、求められている人物像がイメージしやすいためです。

求められる人物像を理解しないまま試験に臨むと、意図せぬ失敗や不合格で時間をかけることになります。失敗も重要な勉強ですので、気持ちに余裕のあるうちはどんどんチャレンジするのが良いと思います。

時間的・経済的余裕がなければ、事前の情報収集が勝負の半分が決まるといって良いです。
もう半分は入庁してから始まります。公務員の退職者、懲戒処分、自殺者は多いです。よく調べて、入庁後も本当に働き続けられるかどうかを考える事、これは受験生の将来にとって本当に大事な事です。