こむよびこむよび

2018年度のK町役場最終不合格の体験記です。大学院修了見込みで研究が忙しかったとのことですので、理系の方ですね。

受験生データ

みかんさん(25歳)
述べ学習期間 1ヶ月
勉強法 独学
受験結果(2018年度)
K町役場:二次(最終)不合格

2019年1月に現役で受けました。その年の二次か三次募集だったと記憶しています。

私は同年3月に大学院修了見込みでしたが、研究が忙しく自分の将来の進路についてぼんやりとしか考えていなかった節があり、「一生食いっぱぐれない職業で自分の専門性が活かせればよい」という動機の不純さが一番の敗因だったと思います。

試験本番1ヶ月前から始めた勉強の内容

勉強を始めたのは試験の1ヶ月前でした。「別に今年受からなくても年齢制限には余裕がある。また次の機会に挑戦すればよい。」と考えていたため、他の方々に比べると随分遅いスタートだと思います。

参考書は研究室に転がっていたものと古本屋で安く販売されていたものを併せて10冊程度利用しました。すべてにざっと目を通して、自分にとって分からない問題が多かった参考書を2冊ピックアップしてそれを重点的に勉強しました。少ない時間の中で効率よく勉強できたと感じています。

「高卒枠の問題はセンター試験の難易度とそれほど変わらないだろう」と考えていました。大学受験時に浪人していたため、「センター試験の問題なら人の倍は勉強した」という自信がありました。

実際、参考書のおよそ半分はセンター試験の問題の範囲とほとんど変わらないように思います。特に政治や経済、歴史、憲法などは中学生で勉強した範囲も含まれていたように感じました。

とは言え大学入学後はほとんどそのような知識は使っていなかったので、最初は「昔やったはずなのに思い出せない」という感覚がありました。

しかし、「(一度でも勉強して)知っている」ということは全く未知の知識を獲得するよりも遙かに習得が早いです。そのため、一般教養の勉強にかけた時間は全体の3割程度でした。地理や物理分野は問題数が少ないので勉強しませんでした。勉強してもおそらく本番では解けなかったと思います。

ただし、「判断推理」「数的処理」は時間をかけました。解いた問題の数が効率的な解法の習得と回答の早さにつながると考えたからです。

スーパー過去問ゼミ判断推理

どうしても理解できなかったものについては「難しい問題は皆解けない。分かる問題を外さないようにしよう」と考え、基礎力を身につけることを優先させました。個人的にこの両分野についてはクイズやなぞなぞを解く感覚で、勉強は楽しかったです。

簡単だった筆記試験

試験は一次が筆記と性格検査でした。私が受験したのは高卒枠だったので(自治体によっては大卒以上でも年齢がクリアしていれば高卒でも枠での受験が可能です)、周りの受験生たちの中には制服を着た人が半数、残りが町の外に通う大学生風の方々でした(受験した自治体の中に大学はないので)。

受験生は自分を含めて全体で16人だったと記憶しています。おそらく受験生のなかでは私が最年長でした。

筆記の問題は想定していたレベル(センター試験程度)よりもずっと簡単でした。というより、自分が分かる問題しか出なかったという感覚でした。それでも参考書の問題より随分平易な内容だったようです。

教養問題で3問ほど自信がないものがありましたが、後で調べると2問は当たっていました。運がよかったと思います。試験開始30分で回答が終わりましたが退出はせず、時間いっぱいまでミスがないか確認しました。見直しの時間内にミスを発見したのでこれはやって正解でした。

作文は最悪…抽象的でひどいテーマ

筆記試験を突破したのは私を含めて4人で、二次試験にいた他の受験生は全員大学生風の方でした。二次試験は作文と面接です。

作文は最悪でした。作文テーマが「今できること」というものでした。抽象的でひどいテーマだと思いました。主語もなく相手が何を求めているかわからず、わからないなりに「自分が学生時代に学んだ結果身につけてできるようになったこと」を書きました。これが外れだったようです。

首長に「うちに研究者はいらない」と言われてしまいました

続く面接試験では自治体の首長と教育長、役場の職員2人という面々でしたが、首長曰く「研究者の書くことは難しくてわからない」とのことでした。

専門用語など使っていません。「私はこういう意図で書いた」と説明しましたが知らん顔。「わからない」のではなく、「そもそも読む気がない」のだと感じました。

志望動機(この地域に貢献したい。できることなら専門性を活かせるとよいという内容)を話したら、「うちに研究者はいらない」と言われてしまいました。実話です。私は研究者ではありません(研究者になりたいなら公務員試験は受けません)が、世間から見ればそう見られても仕方ないのかもしれません。

さらに首長は「研究者は頭が固い」だの「研究者のくせに」だの何かにつけて批判(いちゃもん?)をしてきました。私の調査不足・勉強不足だったのでしょうが、大人の対応とは思えません。役場の方や住民、町の政策がよかっただけに本当にがっかりしました。当然試験は落ちました。

受験生へアドバイス

勉強法については先に述べたので割愛しますが、残念なことに面接や作文というものは「勉強してどうにかなる範囲とならない範囲」というものがあるようです。相手が評価する気がないと何をしても無駄だからです。私の場合は極めて特殊な事例だと思いますが、実体験です。

試験に落ちた後は別の自治体の公的機関に就職しました。後味の悪い話ですが、少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

こむよびこむよび

首長の言葉はショックですね・・・投稿ありがとうございました

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