専門よりも教養科目に力を入れて合格した22歳naoさんの勉強法です。面接でルービックキューブを揃えた受験生はnaoさん以外にいないのでは?ユニークな体験記です。
naoさん(22歳/既卒)
述べ学習期間 10ヶ月
勉強法 独学
受験結果(2018年度)
Y市/上級行政:最終合格
Y県/行政事務:二次不合格
勉強方法(教養/専門/論文)
教養試験
試験勉強を始めようと思ってから試験までの期間が約10か月と短かったため、まずは出題の傾向と教養科目・専門科目の配点が高い順に勉強していくという計画を立てました。
教養科目では優先順位上から、判断推理、文章理解、数的推理、政治経済を勉強していくと半分以上の点数で、その他は高校までの学習範囲で特に対策の必要はないと感じました。
出題数の少ない科目(思想、文化・芸術、資料解釈)は捨てると決め学習を進め、万が一余裕があった場合には少し対策できれば くらいの心持ちでいました。
学習は基本的には過去問題集を中心に進めました。まずは過去問をやってみて分からないところはネットや図書館で調べるというのが学習の進め方でした。
配点の高い科目は絶対に落とせないので、書店で自分に合っているなと感じたスーパー過去問ゼミを購入し、ひたすら解くことで最終的には9割得点することができました。
しかし、過去問を中心に勉強するやり方には、単純に正答を覚えてしまうという弱点があることに注意しなければならないと感じました。過去問を何周も進めるうちに答えを覚えてしまい、書店で類似した問題を解いてみたときに途中までは分かるけれど、最終的な答えに持っていけないということを経験し、根本的な理解が足りないという事が分かりました。
過去問題集の解法の例だけでも十分理解はできると思いますが、テキストがあればもっと短い時間で理解し、ほかの科目に時間を使うことができたかなと思いました。
専門試験
専門試験も同様に経済原論、憲法、行政法、刑法を中心に点数を取りに行くこととし、過去問中心に学習しました。
教養・専門の総合点数が合格点に達していればよかったので、教養でほとんどの点数を稼いで、専門では高得点を期待しない方針で教養科目中心にしたのがよかったのかなと感じました。論文試験はありませんでした。
役にたった教材:
超重要公務員試験 過去問題集 地方上級(成美堂出版)
勉強方法(面接試験対策)
面接試験の前にグループワーク(以下GW略)があり、人生において面接の経験はあったので、まずは経験のないGWから対策することにしました。
GWの内容は受験した自治体の直面する課題や、地方を盛り上げるための案を考えるというのが対策本に記載してあったため、まずは自治体のHPから情報を得ました。
そのほかにも特産品や、面積、人口なども頭に叩き込んで、面接官の前で「私はこちらの自治体のことを詳しく調べましたし、採用していただきたいですよ」アピールできるぐらいには、情報を丸暗記しました。
面接対策は民間の面接とは違い、公務員として、どうして公務員がいいのか、などの行政に関する質問が来ることは想像できたので、まずは自分でどんな質問が来るかを列挙してみて、そのあとに面接の対策本を見て被った質問があれば必ず回答を準備しておき、対策本を見てこれは準備しておかないとその場では答えられないというものも準備しておきました。
そして何よりも自分をよい人材であると主張するために“嘘のエピソード”を作らないことにしました。回答を準備していくうちにこう言ったほうが欲しいと思われるかな、などと考えてしまう自分に気づきました。しかしそれでは面接の中で人事のプロが必ず見抜くだろうと思い、必ず自分の経験・嘘偽りなく話せるように回答を考えました。
役に立った教材:
現職人事が書いた自己PR・志望動機・提出書類の本 著:大賀英徳
試験を受けた感想(筆記・論文・面接)
筆記試験はしっかりと学習すれば解けるのだなというのが実感です。やはり自治体が出す過去問を研究して、安定して得点するくらいに実力をつけていれば問題ないだろうと思います。
問題はグループワークと面接だと思います。問題に対する明確な答えがあるのが筆記、ないのが面接といったように間違ったことを言っていても積極的であるのがよいのか、口数は少なくてもその場で秀逸な回答を出せるほうがいいのか、それは自治体ごとに違っているのだろうと思い対策は難しかったです。
当日になって面接官の顔を見て、ほかの受験者の回答にどんな顔をするだろうと見ておいたことは、結構役に立った情報でした。
また、履歴書の趣味の欄にルービックキューブと書いていたこともあって面接中にやってもらえるかと言われたことはとても驚きました。常に持ち歩いていて面接当日に持ってきていることを伝えたところ、その場で15秒ほどで揃えたときの面接官の顔は忘れられません。
受験生へアドバイス
自治体によって受験科目や選考基準は違うかと思いますが、まずは過去にどんな問題・面接がなされてきたのかを研究し対策していくことが重要だと思います。公務員になりたい理由には将来安泰や収入の安定、世間体などあると思いますが、なによりも受験する自治体のことを詳しく知り受験に臨んでほしいと思います。
独学の場合はしっかりとした計画を立てることが大切ですね。投稿ありがとうございました!
全て全国エリア対応しています
-
クレアール (Web通信)
クレアールは面接対策講義にボリュームがあります。大手予備校の面接講義は通常1、2回程度ですが、クレアールは全16テーマで配信し、合格者の面接光景など実践的な内容を学べます。そのほか、面接シート対策も模擬面接(東京)も回数無制限。遠方の方は電話模擬面接も可能。料金を抑えたい方には特にオススメのスクール。 -
LEC (通学/Web通信)
LECは面接対策に大変力を入れている予備校です。なかでも、一次合格発表前から対策できる回数無制限の模擬面接は、合格者からの評価が高いです。近くにLEC校舎がなくても、PCやスマホで模擬面接が受けられるサービスもあるので、面接に自信がない方に特におすすめの学校です。 -
東京アカデミー (通学/テキスト通信)
東京アカデミーは、生講義メインの予備校です。2次試験シーズンには、外部生にも模擬面接の講座を実施している数少ない大手校です。テキスト通信講座生にも模擬面接が無料で含まれるので、面接対策にこだわる受験生に人気が高い学校です。