公務員試験の合格体験記

こむよびこむよび

獣医師枠で合格された30歳の方からの体験記です。貴重な情報提供ありがとうございます!

受験生データ

ねこのまつこさん(30歳女性)
述べ学習期間 5ヶ月
勉強法 独学
受験結果(2017年度)
政令指定都市 獣医師枠 合格
転職でしたので、併願はしていません。
その年度に不採用の結果でしたら、翌年は併願をしようと考えていましたけど、初年度でしたので単願でした。

使用教材

TAC公務員試験第二版
地方上級・教養試験過去問500
図解まるわかり時事用語
国民衛生の動向
速攻の時事
大卒全国市役所面接試験
獣医師国家試験問題
他、友人やつてをたどっての、各地方の過去問
池上彰のテレビ番組
受験した自治体の出している広報誌 および インターネットのサイト

一番良かった教材を教えてください

図解まるわかり時事用語(時事が苦手であったこと、図解ものが好きだからこの教材がよかったです)

勉強方法(教養/専門/論文etc)

教養試験については、ひたすら過去問を解きました。過去問を解いていて、わからなかったことについては、内容によって、現役の大学生に尋ねたり、現役の学校の教員をしている親戚に尋ねたり、身内に尋ねたりして、問題の解き方を理解していきました。また、時事問題はもっとも苦手とするところでしたので、池上彰さんのニュースの解説番組を欠かさず見たり、時事に関するわかりやすい参考書を探して、それをもとに学習をしたりしました。

専門試験に関しては、獣医学ですので、獣医師国家試験問題を中心に学習しました。なかでも公務員の仕事に関係するような細菌や感染、食品、公衆衛生などなどを中心に学習をしていきました。すでに獣医師国家試験には合格しているので、この点については忘れていることもありましたが、復習をすればよいので、そんなに苦痛なことはありませんでした。ある意味現役の学生よりも、臨床を知っている分、勉強はしやすかったです。ただ、すでにテキストなど捨ててしまっているものも多く、友人の協力を得て、借りました。

論文試験については、過去問を調べて、また、友人のネットワークを使って、どのような問題が出るのか情報を得ました。そのうえで、出そうなテーマをいくつかしぼって、制限時間を設けず、まずは文章を完成していきました。そのうえで、よく出るテーマについては、時間をはかって、何も見ず書いていく、という練習を繰り返しました。基本的な文章の書き方についてもネットで調べておさえました。身内の、論文添削を得意とする人にも見てもらい、修正をしてもらい、書く練習をしました。

普段は就業しており、夜も遅くまで仕事でしたので、勉強する時間がなかなかとれなかったので、昼休みにこっそり勉強をしたり、お休みの日に集中して勉強をしたりしました。時間を長くかける、というよりも、短時間集中のパターンで学習しました。

勉強方法(面接試験対策)

想定問答集を自分で作成しました。面接の過去問や、問題集、そして、インターネットから得た面接試験問題とそれに対する模範解答、それらを材料として、自分で問題を作り、それに対する答えを作成しました。

また、身内に、公務員ではないものの、入学試験や採用試験の面接を担当したことがある者がいたため、その者に想定した問題と答えをチェックしてもらい、足りないところ、おかしいところを修正して、問答集を完成しました。そのうえで、その問答集をまずは頭の中に入れ、面接を担当したことがあるものに試験官をしてもらって、模擬面接を繰り返しました。

社会人を経験していますが、そういった面接の経験はほぼなかったので、室内に入るところ、礼や返事の仕方、かばんの置き方、座り方など事細かく指導してもらい、それを修正する方法で準備をしました。

試験を受けた感想(筆記・論文・面接etc)

とにかく、一般教養試験が難しかったです。

専門試験に関しては、すでに大学を卒業し資格を得て数年経過しているので、忘れていることもあるのですが、そうはいっても専門分野ですので、国家試験問題を中心に勉強し、なんとかいけるかな、という手応えでした。

しかしながら、一般教養試験については、本当にあまり関心のないことばかりでしたので、勉強を始めてから面くらいました。ずっと以前の中学受験のときの知識を引っ張り出して学習しました。また、あまりそれまで新聞を読むこともなく、時事問題には疎かったので、それを補うために、池上彰さんのニュースの解説を中心としたテレビ番組は欠かさず見て、一般常識を補いました。しかしながら、時事問題は別として、経済問題など、訳の分からない問題もあって、きっと得点は低かったのではないかと思います。

論文試験は、もともと文章を書くのがとても苦手で、一番の難関だと思っていたのですが、想定した問題がずばり出たので助かりました。いくつかのテーマは事前に準備して書いていたので、そのなかの一つでしたから、時間のなかで落ち着いて書くことができました。

面接試験では、既卒、それも随分前に卒業した既卒ですから、大学での卒論試験内容はまず聞かれないだろう、と考えていましたけど、意外や意外、それをかなりしつこくきかれて面くらいました。それ以外は圧迫面接でもなく、おだやかな感じで、想定した範囲内の質問でなんとかおわりました。面接試験の比重がとても大きかったので、結果についてはかなり心配をしました。

受験生へアドバイス

特に既卒の人に対して、ですが、私の場合、獣医師枠でしたので、年齢制限が緩かったですが、結構シビアな年齢制限を設けている自治体も多いです。

私の場合一度で合格することができましたが、そうではないことも考えて、どのタイミングで決断をするのか、何度までならチャレンジ可能か、いろんなことを考えて、受験準備を進めるとよいと思います。特に社会人をすでにしていて、という人は、なかなか学習時間がとりにくいです。短時間集中で効率よく学習することが大切と思います。